Saving Mes Aynak Documentary Movie Poster

Saving Mes Aynak

IAFORドキュメンタリーフィルムアワードは、長編ドキュメンタリー“メス・アイナクの遺跡を救う(原題Saving Mes Aynak)”を今年度映画祭で上映することができることを大変光栄に思っております。

映画“メス・アイナクの遺跡を救う”は、アフガニスタンの考古学者カディール・ティモリ博士が、5000年の仏教の歴史を持つアフガニスタンンの考古学遺跡を、刻々と迫りくる破壊から守るために時間と戦う姿を追っています。

中国政府所有の鉱山会社が、この 考古学遺跡の直下に埋まっている1,000億ドル相当の銅を採掘しようと この太古からの地に迫ってきており、この映画はその文化保護と経済利益獲得のせめぎ合い を、アフガニスタンの考古学者達とメス・アイナク付近で働き生きる現地の村人たちの視点から検証しています。

カディール・ティモリ博士と彼の仲間の考古学者たちは、中国人やタリバン、そして地元政治勢力たちを相手に、不可能とも思える闘いに立ち向かっています。それは祖国アフガニスタンの歴史や仏教そのものの歴史を書き直すほどの価値のある 文化遺跡を破壊の手から守ろうとしているのです。

メス・アイナク保護プロジェクトは文化的に価値のある考古学遺跡を保護、保全するよう世界的に認識を高めています。、ガーディアンや、エグザミナー、イギリスのサンデー・タイムズなど様々な新聞社がメス・アイナクを救うため、プロジェクトに協賛しています。さらに、アフガニスタンの鉱山石油大臣であるダウド・シャー・サバ大臣は中国とアフガニスタンの探鉱契約には否定的な姿勢をみせており、 現在の採掘のあり方は最善の国益とは言えない とはっきり表明しています。メス・アイナクを救うことは今日の国際社会の良心や理性に対して 非常に 重要な影響を与えています。

IAFORドキュメンタリーフィルムアワードはメス・アイナク保護プロジェクトを支援できることを大変光栄に思っており、当映画祭で“メス・アイナクを救う”を上映することを心より楽しみにしております。

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