Among the Believers Poster

Among the Believers (日本語訳:信じる者たち)
IAFORドキュメンタリー映画アワード2016公式セレクション
(英語字幕のみ)

応募作の中から選ばれる本年の公式セレクションは、「Among the Believers (日本語訳:信じる者たち)」に決定しました。10月28日に神戸市で開かれるIAFORドキュメンタリー映画アワード&フェスティバルで上映されます。

カリスマ宗教指導者のアブドゥル・アジズ・ガジ師は、イスラム過激派のISISやタリバーンの支持者であり、パキスタンに対してジハード(聖戦)を続けています。彼は、厳格なシャリア法を国全体に徹底させることを夢みています。アジズ師の「聖戦」は、彼が活動の拠点としていたモスクを政府軍が攻撃し、彼の母親、兄弟、一人息子と150人の生徒を死亡させた2007年に遡ります。これまでに無く撮影対象に迫った「Among the Believers」は、血塗られたパキスタンの現代史において、イスラムのユートピアを追及していくアジズ師を追いかけています。

この映画はまた、アジズ師が運営するマドラサ(イスラム神学校)に通っていた二人のティーンエイジャーの人生をも追っています。映画を通じて、二人がたどる道が分かれていきます。12歳の少年タルハは、一般的なイスラム教徒である家族から離れ、イスラム戦士になる決心をします。同じく12歳の女の子ザリナは、通っていたマドラサを逃げ出し、一般の学校に入学します。その後数年のうちに、ザリナの教育は他の 学校同様、タリバンからの攻撃に頻繁にさらされるようになります。

アジズ師の対照的な人物として登場するのは、原子力物理学者であり教育活動家のペルヴェズ・フドホイ博士です。博士は、講義やメディアなどの公の場で、アジズ師に対して熱心に反対論をぶつけています。アジズ師に対する反対の声は、2014年12月、ペシャワール地方の学校で132人の子どもたちがタリバンの攻撃によって殺害された際、アジズ師はその攻撃を正当化して深い悲しみに暮れていた国民を侮辱した時に、ピークに達しました。この攻撃は、パキスタンでのモスクやマドラサでの過激思想に終止符を打つべきだとの運動に発展しました。フドホイ博士に導かれ、パキスタン国民の多数を占める一般のイスラム教徒は、アジズ師の逮捕を求めるようになります。

深層に迫る「信じる者たち」は、パキスタンやイスラム世界をかたどっているイデオロギーの闘いに対する視点を与えてくれます。

英語字幕のみ。

上映日時:10月28日午後3時〜5時。神戸芸術センターにて。

前売り1,000円
学生無料。

前売り券の購入は、映画フェスティバルページからどうぞ


Among the Believers – Official Trailer by amongthebelieversfilm

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